”ネギぽに”のキャラ配置に関する雑感。
- アーティスト: 神楽坂明日菜(神田朱未),近衛木乃香(野中藍),桜咲刹那(小林ゆう)ネギ・スプリングフィールド(佐藤利奈),ネギ・スプリングフィールド(佐藤利奈)
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: CD
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……困りました。先週書いたエントリからの流れで「どうしてアニメ版『ネギま』はダメなのか」を書こうとしていたら、ここ2週ほどの『ネギま!?』が無闇に面白いじゃないですか!(笑)。いや確かに『魔法先生ネギま!』のアニメ化としては失格な部分も多いんですが、別物として割り切れば。
特に今週は、このかと二人っきりで加速度的にダメ人間化していく刹那がオメガ可愛かったので高評価(笑)。
また我田引水で恐縮ですが、ガッツがたりない日々の戯言さんが1/17付けエントリ(http://d.hatena.ne.jp/moreguts/20070117/1169037355)で仰っている内容に心底同感です。以下引用。
でね、今週の『ネギま!?』を観てて思ったんだけど、今回の話を面白くないと感じた人は来週から観るのをやめるべき。反対派の人を責めるわけじゃないけど、今回の話は視聴者が良くも悪くも本来期待していたであろう、所謂『ネギぽに』の典型例であり、日常生活を支える友情という大切なものをギャグ・ネタを詰め込んで描き、尚且つ『ネギま!』に必要なエッセンスも入っている超重要な話だから。
15話以降は「各ヒロインと仮契約するまで」の過程に尺を割かなくてよくなった分、スタッフが本来描きたかった部分にウェイトを置けるようになったのが大きいんじゃないかと思います。
キャラ配置の『ぱにぽに』化には、それなりの意義がある?(超不完全版)
で、今日の本題?
とっくに既出かもしれませんが、今更ながらに『ぱにぽにだっしゅ!』のキャラ配置をなぞっている部分が分かってきたような気がするので、私的に書き出してみます。
- ザジ≒一条さん?(意味不明で淡々としたリアクション、傍観者的ポジション)
- まき絵≒くるみ+メソウサ?(いじられ役。今週の「地味って言うな!」で、くるみ役は確定?)
- 千雨≒ベホイミ、または芹沢茜?(どちらも「本人からして十分変人なのに、周りがもっと変人だらけなせいで苦労性系ツッコミ役になっている」という立場。あと変身キャラ)
- アスナ≒姫子?(ハイテンションで率先してバカなことをしでかす役。髪の毛を使ったリアクションから、もっと早く気付くべきでした(笑)。)
- いいんちょ≒南条さん?(これは説明不要かと)
ざっと眺めていて、自信を持って言えるのはこのくらい。他にも立ち位置の重なっているキャラは多いかもしれませんが、こじつけになりそうなので割愛します。
こんな風に置き換えてみると……「子供先生」ポジションのネギをベッキーとは正反対にシリアスでローテンションなキャラとして強調していることが、作品全体のカラーにも大きく影響してる一因なのかなあ?と思います。
さてさて。
例によって根拠のない憶測になりますが……これだけ意図的に原作と違う路線を追求しているのは、ストーリー構成上の都合*1や『ぱにぽにだっしゅ!』ファンへのサービス*2だけじゃないように思えてきました。
ぶっちゃけ、原作と同じ比重でキャラを起用しようとすると、のどかや夕映のように「ストーリー的に重要なポジションだが、中の人も多忙で使いづらい」キャラが出てくるので、そのへんを考慮してキャラ配置を組み直したんじゃないか?と。ただ勿論、メインストーリーを進めるうえで最低限の柱になるネギ・アスナ・このか・刹那の4人については、きっちりスケジュールを確保してると思いますが。
どうしてそんなことを考えたのかといえば、『ネギま!?』では比較的「中の人が売れてる割に出番も多い」部類に属する佐々木まき絵の扱いが特異すぎるから。彼女が本筋には殆ど絡まない代わり、いいんちょやモツとの漫才や次回予告時の番外編で妙に目立ってるのは、要するに別撮りしやすい方向でキャラ立てしたからじゃないの?と邪推してしまうわけです(笑)。
また逆に、中の人があんまり売れてなくてスケジュールを押さえやすい場合は、その人の演じるキャラが使いやすくてついつい出番が増える……なんてケースもあるんじゃないでしょうか? 誰とは言わないけど。
『ネギま!?』がネギ以外のメインキャラをあまり深く掘り下げず、脱線コントを数多く挟んだ群像劇として構成されてるのが、仮にそういう事情にも左右されてるのだとすれば、方向性が似ている『ぱにぽに』の味を加えたのは上手い判断だなあ……と。
また、芸人が様々な”キャラ”を演じるバラエティ番組とも作り方が似てるのかも?と思います。先ほど「メインストーリーの柱」として挙げたアスナ・このか・刹那の3人ですら、クラスメイト全員に仮契約パートナーの役割が拡散した今となっては「司会進行役のレギュラー」的な扱いを受けていますし……。『ネギま!?』に限って言えば、仮契約パートナーは「状況解決の手段」にすぎず、それこそ「(特定の誰かではない)”どなたか”力を貸してください」で済んでしまうんですよね。。
余談ですが、googleのツールバーで「佐々木まき絵」を検索しようとすると自動的に「佐々木まき絵 失格」が表示されるのは何気に非道いですね(笑)。