エース桃組に掲載されていた『天原魔法骨董店』(阿倍野ちゃこ)が単行本化されていたので購入。最近は桃組を読んでなかったから、完結してたことも知らなかったんだけど……
 極上にして珠玉の1冊。
 とにかく魔女カノンが可愛くて可愛くてもう可愛すぎて辛抱たまりません。見た目は黒髪ゴスロリの華奢な美少女なのに、主人公の祖母(※後に真の正体が判明)。年寄りじみた喋り方をするのに、性格は子供っぽく表情豊かな甘えんぼ。
 おまけに、主人公にして孫の聡太郎が、クールな皮肉屋のようでいてカノンに心底ベタ惚れだから、この二人のやりとりは吐血するほど甘く微笑ましくて。
 ストーリーも、4話までは一話完結方式でハートフルなエピソードを積み重ねながら最後はカノンと聡太郎の過去に迫り、コミックス1冊の中で綺麗にまとまってます。
 強いて不満を挙げるなら、完結が早すぎたこと。というか構成に文句はないんだけど、2人が活躍する物語(特に3〜4話みたいなエピソード)をもっと読みたい……といったところ。
 個人的には、今年買った漫画の中で最高の1冊だと思うです。年末年始のお供に是非どうぞ。