「仮面ライダー龍騎」DVD

 レンタル屋で「EPISODE FINAL ディレクターズカット版」と「13RIDERS」、まとめて借りてきますた。レンタル半額サービス前日の借り控え日に覗いてみて正解♪
 「13RIDERS」はTVスペシャル未放映分の結末に唖然。……蓮は犬死にですか?
 とはいえ約1年ぶりにベルデのキン肉ドライバーや蟹の壮絶死を堪能できて良かった。それに浅倉といい北岡といい、あの濃さとケレン味は素敵すぎる。
 「EPISODE FINAL DC版」は、期待通りの出来。というか、むしろ”追加”部分はストーリー進行上「あって当然、なんで削られたの?」なシーンが殆ど。劇場公開時は場面転換が唐突すぎて前後を想像で補うしかなかったようなシーンが、ことごとく補完されている。
 代表的なところでは、ファム=霧島美穂と結婚詐欺師のやりとりの前後の事情説明や、美穂と真司がデートする羽目になった理由の補足(これに伴って、アギトの中の人が働いているタイ料理店での食事風景も追加。劇場版では出口の見送りシーンしかなかったから、てっきり遊園地のアトラクションかと思った)、花鶏で倒れた優衣がモンスターの絵を埋めた神社へ走っていくシーン、美穂が死ぬ直前に流れ星を見るカットの挿入……などなど。
 あと、お遊び的な部分では、お好み焼き屋の青海苔騒動のさなかに一人だけ我関せずといった態度で生ビールのお代わりを頼む小沢姐さんが光ってた(笑)。
 食べ物ネタでもう一つ。DC版では北岡先生の意外な好物が明らかに! いくらブルジョワとはいえ、「××××鍋」は悪趣味にもほどがあると思います! 文句ひとつ言わずに作ってあげるゴロちゃんも凄いが。
 ……もちろん追加シーン以外も含め、作品トータルとしての完成度は言うに及ばず。
 中盤戦で王蛇がリュウガにジェノサイダーを屠られてから闇の中で立ち上がり、ファムを迎え撃つシーンは「闇と光」を利用した映像トリックの見事さに全身総毛立つ思いだったし、瀕死の浅倉が生身でありながらファムを追い詰める様は圧巻。

 また、ファムvsリュウガの夜戦では、空中から挑みかかろうとするファムを何の前触れも無く真上から喰らい、そのまま地下へ突入して蹂躙するドラグブラッカーの無慈悲で圧倒的な強さが光る。リュウガが繰り出す一撃一撃の異様な重さにも惚れ惚れするし、龍騎vsリュウガの最終対決からラストのサバイブ出撃シーンに続く流れは震えと涙が止まらない。
 ……もしかしたら、ここ1年で一番多く観てる映画かもしれない……。絶対無比にオススメな1作!