『双恋』ゲーム化に物申す

 え〜と、最近カルシウム不足なのか他所様に噛みついてばかりいるカタリベですが、日記で愚痴るのはひとまず今日を最後にします。

 今日のお題はサブタイ見たまんま。めでたくPS2でのゲーム化が決まり、『電撃G'sマガジン』の新たな大黒柱になりつつある『双恋』について。決してシスプリ信者のやっかみで言ってるわけじゃないことは、最初に念押ししときます。

 最初に『双恋』の予告を見た時、ヤバいと思いました。

「遂に越えてはいけない一線を越えてしまったか……」
 正直、ありえない。出現当時はヨモスエ扱いされたシスプリハピレスすら、ヤバさにおいては『双恋』の足下にも及びません。
 何がヤバいかって? 同じ二次元萌えなのに、どこが違うのか?
 それはもはや個人の特徴ですらない、双子=”人数”という記号に萌えさせる作品」だということ。
 ご存知のとおり、『双恋』で交際の単位になるのは「ペア(双子)」です。基本設定も誌上ゲームも、「好みの双子を一組選び、その2人と同時に付き合う」という前提になっています。
 これはつまり「双子であること」こそが彼女たちの存在理由であって、一人一人の人格や尊厳は紙よりも軽く扱われているんじゃないか?と疑わしく思えてならないんです。
 『双恋』に比べれば、二重三重の意味でインモラルの限界を走っている(簡単に言うなら「兄」という立場の圧倒的な優位性が恋愛関係にもそのまま適用されてしまう)シスプリは、まだ崖っぷちギリギリで辛うじて踏みとどまっているんです。そう、きちんと一人一人のキャラに対して愛情を注いでいる、という点において。

 もっとも、一番人気なのは、姉妹それぞれのキャラが明確に分かれている白鐘ツインズ(沙羅&双樹)。この事実が唯一の救いだけれど、傍目から見てほとんど区別がつかない千草ツインズ・雛菊ツインズに至っては「メガネっ娘の双子」「ょぅι゛ょの双子」として認識している人が多いのではないでしょうか?

 だから今後の『双恋』に対して望むのは、双子それぞれが持つ個性の違いをきちんと描写し、一人ずつでも魅力の感じられるようなキャラに育て上げること
 また、ゲーム版には「選んだ双子と3人で付き合い続けるハッピーエンド」だけじゃなく、ごく普通に1対1で付き合うエンディングも設けること。この2つです。
 ベタに考えると、『双恋』という作品の性質上まちがいなく「3Pエンド」(笑)は存在する……というか下手すりゃそれしかないと思うので、敢えて釘を刺してみました。