のんびり続く『ファウスト』感想。

 巻頭の「覗き穴」、よく分からなかった。テープで目張りした部屋に篭る男、扉の向こうの女と「同じネガから取った8枚の写真」の関係など、想像の余地は様々にあるのだけれど……、解釈の定まらないストーリーは読んでいて座りが悪いというか何というか。
 個人的には妄想科學倶樂部さんの『カメラ・オブスキュラ』の方が秀逸だと思うです。