『ガンスリンガー・ガール』(話数忘れた)「恋慕」

 今までポツポツ見てはいたものの、放映時間ズレのせいで録画しそこねたり力尽きて寝てしまったりで飛び飛び。
 「義体」の少女たちが担当官に寄せる愛情は「条件付け」による偽りのものなのか? というのが痛々しくて見てられない……上手く言えないけど、物語としては非常に面白いテーマだし完成度も高いと思う。個人的嗜好から言えば、むしろ好きなタイプの話。だけどそれ故に、作中で描かれる少女たちが純真さを見せれば見せるほど……ただの視聴者・傍観者にすぎないはずの自分も良心が咎めて正視できなかった、のかもしれない。ベタ甘らぶらぶな場面を見れば見るほど、この作品に限っては罪悪感が込み上げてくる……。
 とか言いつつ、なぜかキッチリ見てしまった先週〜今週は、めちゃくちゃ黒くて切ない話。夜の公園で不可解な死を遂げた義体のエルザと担当官、そして臨時休暇?でシチリアに赴いたヘンリエッタとジョゼ。エルザたちの死の謎を解き明かしたのは、同じ義体である彼女の心理を誰よりもよく知るヘンリエッタだった……と。
 ミステリ仕立てで小気味よく話が進み、最後にドス黒い解決編。ここまで直球勝負で来られると逃げられず、思わず魅入ってしまった。個人的にはベストエピソード。