『R.O.D -THE TV-』の話。(1)

 今週から2話ずつ放映。毎週ちょっと鬱陶しく思いつつ惰性で観ていたハングリーハートも、無くなってみれば寂しいような気もするけど。

 第13話「続・紙々の黄昏」は、とにかくアクションの密度が濃かった。
 三姉妹vsウォンの目まぐるしい攻防から、劣勢を悟って一人足止めに残るマギー。ところが彼女、むしろ一対一になってからの方が有利に戦ってるじゃないですか。「周囲の紙を引き寄せて戦い、敵が放った紙すら取り込んで反撃する」という紙使い同士の戦闘パターンから言って、三人で戦うよりも(特に大掛かりな傀儡を遣うマギーの場合)タイマンの方が本領を発揮できるのかもしれない。紙ノコギリで渡り廊下を切断、駆け寄るウォンを紙蝙蝠で牽制して落とし、道連れ落下にもメゲず書庫の本で大蛇を作り……と、多彩な紙技を駆使して奮戦。合間合間の表情やリアクションも良くて、今週で一気にマギー株が上昇しますた(笑)。
 一方、別ルートからねねね救出に向かったミシェールアニタ組は、ねねねの居場所をモニタールームで発見するも警備部隊に囲まれ、再び分離。ねねねの許にはアニタが向かい、ミー姉は紙の矢で応戦。こちらは長姉らしさを見せてくれたものの、ガス弾を撃ち込まれてあえなく無力化。……あわや射殺という場面でジュニアが救出に駆けつけ、ミー姉は気付かないうちにピンチを脱する。この部分と次の14話を観てて思ったんだけど、ジュニアは年上好きなんだろうか? なんか菫川家のクリスマスパーティーも陰で見てたっぽいし。
 それはさておき、単身ねねね救出に向かうアニタ。紙の鞭を使ったダイブで球体状の”インストール”現場へ飛び込む場面は、BGMも相俟って興奮モノ。
 更にリーさんとの対決を挟み、読仙社ビル崩壊の中でアニタたちの脱出劇と平行してマギーvsウォンの決着が……。
 この裏ではジョーカー・ウェンディ組の暗躍やリーさんvsねねねの対決も繰り広げられたわけで、とにかく密度が濃い回だった。満足。