……僕たちは、待って”いる”んだ。(←ガンフロンティア風味)

 仕事の移動時間や休憩中に、小説版『BASTARD!! 黒い虹I』(ベニー松山集英社スーパーダッシュ文庫)を読んでるんですが……燃える燃える。Wizardryシリーズの全編に流れたベニ松節(ファンタジィ世界の設定薀蓄等)とバスタードの過剰設定が、こんなに相性バッチリとは。喩えるならサイモンとガーファンクルのデュエット!(以下略)
 コミック版より過去の時代、”獅子身中の虫”でもある先代四天王を従えて幻の大陸「マーン・シヘッド」へ乗り込むダークシュナイダー。性格と口の悪さも原作そのままな暴れっぷりに、Wizばりのシビアな魔法描写が加わって凶悪度倍増。中でもオリジナル呪文「火竜砲」や「鬼慟雷撃雨」による騎馬軍団殺戮の描写はエグい。……と思えば後で語られる「D・S圧勝の理由」に二度吃驚、「対魔法戦闘を想定した集団戦闘のセオリー」には目からボロボロ鱗を落としつつ、「これだよこれがベニ松節だよ」と口元が綻ぶことしきり。
 先代四天王も曲者揃いで、叛意を秘めた魔剣士ガインが良い味出してると思う。魔剣による攻撃無効化の説明に、具体的な数字を帯びて「確率」が出てくるあたりもWizっぽくてニヤニヤ。キャラ的に一番好きなのは、良識派の「沈黙将軍」シシ・リジィだけど。

 さぁ続きを買いに行こう♪と思ったら……ありり? また延びてたのか……。orz