思い出したように、今週の『ネギま』。

 先月めでたく終了したアニメ版に関しては、時機を逸してるし口を開けば恨み言しか出てこないと思うので多くは語りません。あまりに無神経なシリーズ構成によって、原作でキャラ同士が絆を結んでいく過程がズタズタに破壊された(特に小太郎・本屋の仮契約・”せつアス”が割愛されたのが致命的)……とか、ムードもへったくれもない最終回の全員パクティオーは「パートナー」設定に対するデリカシー(平たく言えば「たかがキス、されどキス」という各キャラの葛藤)を土足で踏みにじった、とか。タイムパラドックスの修正で「なかったこと」になるから別にいいじゃん、という言い訳がましい辻褄合わせも火に油だし、要するにアニメ企画者は最初からこの作品を「クラスメイト全員とキスできる萌えアニメ」として捉えていたにすぎないんだな、とか。ああ結局書いちゃったよ。
 ……ただ完全無欠の駄作だったというわけでもなく、相坂さよの主役エピソードは心底良かったし、どこかのノベル系エロゲーみたいなラスト3話の超展開にしても原作のネームバリューに頼らないでオリジナルでやってれば評価に値する出来だった、とは思うんですけどね。ちなみに最終話エピローグで朝倉×千雨が手を繋ぐシーンも好きです。

 それはさておき、現在マガジン誌上で展開中の「まほら武闘会」篇はホント面白いです。
 今週は刹那vsアスナ戦が決着しましたが、「アスナが切れてハマノツルギ完全版を出してしまい、ルール違反で失格」という幕切れには舌を巻きました。二人の強さにはっきりと白黒つけず(それでも”師匠”の刹那に花を持たせつつ)、事実上引き分けに近い形で両者の顔を立てるとは。
 余談だけど、この武闘会篇で武器使用が取り沙汰されるたびについつい『GS美神』のGS資格試験篇の横島VSドクターカオス戦を思い出してしまいます。「銃刀法違反!」(笑)