妹魂かくあるべし?

 テレ東の「ミッドナイト・シネマ」で放映されていたジェリー・ルイスの伝記映画『グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー』を観て……悶絶
 いもうとラヴですか(正しくは同居人のまた従妹)。13歳相手で迷わず結婚しちゃうですか。

「俺とマイラの誓いは神と俺たちの誓いに等しい。お前ら馬鹿共に、とやかく言われる筋合いはネェ!!」

 ……素晴らしすぎです、ジェリー兄ちゃん。
 ピアノに火をつけて燃やしながら弾いたり、「この俺がピアノを弾く時、俺の身体は金色に輝く!」なんてドモン・カッシュ張りの叫びを放ったり、熱さも尋常じゃないんだけど。
 終盤、ロックンロールと近親婚を憎んで改悛を迫る神父との対決は最高。

神父「行く先に地獄が待ち受けている金で舗装された道を選ぶか、天国に続く砂利道を歩むか?」
ジェリー「悪いが俺の道は生まれる前から金で舗装されてたんだ」

 ……オーケー、刻んだ!!
 世界中の世論と神を敵に回して愛を貫く漢の生き様、しかと見届けたよ。それにしてもキリスト教の説教って、何故あんなに脅迫めいて見えるんだろう。

 惜しむらくは吹き替えのキャスト、幼妹妻のマイラ役。三石琴乃も悪くないんだけど、あともう一押し……桑谷夏子堀江由衣水樹奈々を当ててくれたら、吹き替え洋画で萌やし殺すのも充分可能だったんじゃないかと。