「オリジナル」と「コピー」の狭間。(1)

 『まんがタイムきららMAX』vol.1購入。なぜか近所のコンビニに5冊も入荷してたんだけど……そういや『トリコロ』1巻もポップを書いてプッシュしてたし、店員さんの中にこーゆーのが好きな人いるんだろうか。
 個人的には『かたつむりちゃん』の軽い黒さがツボ。……もしかして「すいかちゃん」と同じ作者?
 で、購入動機になった競作パロディ「トリパロ」は、きららの看板作品『トリコロ』が休載中で編集部も苦労してるんだなぁ……と、ついつい斜めから見てしまうような内容。”パロディ”というよりは、原作のセオリーやパターンを踏襲した”縮小再生産”的な話が多いせいかも。ととねみぎ師走冬子両氏の4コマ4本で形成されたストーリーとか、手馴れていて面白いネタは多いんだけど、企画全体を見れば「八重ちゃんの四次元ポケット髪の毛」とか「八重ちゃんの呪われたクジ運」とか「にわ×八重」とか、特徴的でネタにしやすい部分が被りまくってるのが若干苦しい。異彩を放ってるのは、力技でキャラを崩してる藤島じゅんのページくらいか。逆に、原作のもう一つの持ち味になっているハートフルな話は皆無。”パロディ”企画だから仕方ないのかもしれないけれど。
 『トリコロ』自体も連載初期は美少女ゲーム系同人や『あずまんが大王』の影響が色濃い作品に見えたけど(例:幸江さんは『Kanon』の秋子さんを意識してる……とか)、こうしてみると”他人じゃ再現できないオリジナリティ”もしっかり備わっていたんだなぁ……と改めて実感。
 要するに、パロディもいいけど、やっぱり本編再開が待ち遠しい……という結論で。