ミステリと萌えを巡る話題に反応してみるテスト(1)

ウッドストック1979さんの日記(8月24日)に興味を惹かれたので、思わず遠距離レス。

 まず、ミステリの構成要素になりえるかどうかは別として、単純に「萌える殺害方法」を挙げるとするなら……「腹上死」とか「可愛い女の子に口移しで毒を飲まされる」とか「手料理による毒殺・またはアレルギー反応の誘発」とか、シチュエーションに依存するものが多いと思います。人によっては、格闘ゲームの女性キャラが使うような「幸せ投げ」(太腿の間や胸に相手の体を密着させて投げ)も「萌える殺し方」に見えるかも。

 腹上死を故意の殺害手段として使うなら、『甲賀忍法帖』の某くノ一(現在発売中のアッパーズにも丁度出てきたのでネタバレ:「法悦の甘いあえぎが死の吐息 毒に変じて男を殺す」という奴です)とか、某エロ漫画で見かけた「心臓病を抱えた代議士のところに秘書として潜り込み、サウナで行為に及んで発作に追い込む(プロバビリティの犯罪?)」といった感じになるでしょうか。
 「凶器自体が萌える」というのは、あんまり思いつかないですね……。声優の喘ぎ声を収録した、ヘッドフォン着用でなければ恥ずかしくて聴けないような「限定版CD」を用意して、その途中に殺人音波や自殺を促すサブリミナルメッセージ(の有効性って否定されてたような気もしますが)を混ぜ込む……とか?
 あとは等身大のダッ×××フ型美少女フィギュアに揮発性の毒物を仕込んで、閉めきった部屋の中で膜を破ると毒ガスが充満して死ぬ……とか?
 変化球だと、被害者が萌えているキャラや人気声優が本人を名指しで罵倒するような内容の音声データ・画像を送りつけて、ショックのあまり自殺するように仕向けるとか。……相手によっては逆に狂喜乱舞して「お宝」にしちゃうかもしれない諸刃の剣ですけど。

 こういった「萌え殺害手段」の場合、トリックの発案よりもむしろ「どの部分を隠し、謎として提示するのか」「どのような過程で謎を解き明かすのか」といったストーリーテリングの方が難しいでしょうか。