「さあ、原稿を始めよう」

 同人サークル「いのちのふるさと」と友好サークルによる戯言シリーズ合同誌、八愚人コミックス『シメキリスギテル』読了。秋葉原の「とらのあな」に再入荷するまで、長らく待ち焦がれていましたヨ。

 装丁や目次・各章冒頭のキャラ絵や戯言といい、あまりにも原作そっくりで泡吹きました。
 これって『戯言シリーズ』のパロディのみならず、同人誌版『空の境界』(奈須きのこTYPE-MOON)が講談社ノベルスの装丁をそっくり真似たことに対する二重パロディにもなってるのかもしれませんね。「いのちのふるさと」はじめ、(TYPE-MOON系という)参加サークルのメインフィールドを考えると。
 内容的には、『ネコソギラジカル』上巻までの『戯言シリーズ』キャラ総ざらえという感じ。哀川さんと崩子ちゃんが若干多めでしょうか。ネタの中ではダメ策師な荻原子荻と姫ちゃんのドツキ漫才、動物園の話、崩子ちゃんの微エロなモノローグ漫画が秀逸。
 また、どの漫画も原作の理解度とネタの練り込みが半端じゃなく、ファンジンの鑑ここにあり!といったところです。特に動物園ネタでの「俺は物語を先に読まれるのが大嫌いなんでね」という台詞なんて、いかにも本物の西東天が言いそうですよね?